ねぇねぇ、聞いて。

あっ、


冷たい。


さっきから側で何かが動いてる。


夢?


私がそっと目を開けると心配そうにしている律希がいた。


「あっ、気がついた?仁華。」


「あ・・・・れ?律希・・・・?」


「俺が来た時、仁華倒れたんだよ。しかも熱測ったら38度まであるし。夏風邪でも引いた?」


「た、ぶん。・・・っ、ゴホッ。ごめっ、律希。移るよ?」


「大丈夫。俺丈夫だから。それより、なんか食べる?」


律希の優しさは嬉しいけど今は何も食べれる気がしない。


私が首を横に振ると、律希は心配そうな顔をした。


「でも何か食べないと、薬飲めないよ?んー、冷たい方がいいよなー。あっ、ちょっと待ってて!!」


そう言って下に降りていった律希。


ここまで運んでくれたのかな?


重かったよね。


しかも、律希が行こうって言ってくれてたのに行けなくなっちゃった。


はぁー。


ついてない。

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