ねぇねぇ、聞いて。
私は律希の裾を引っ張った。


「ん?何?」


「私、変じゃない?」


「えっ?変?んーーーーー、別にないと思うけど。」


「ふーん。・・・・・・・そっか。じゃあ、大丈夫かな。」


「何それ?なんかあったの?」


「んーん。大したことじゃないの。」


そっか。


律希には別に普通の態度に見えたんだ。


じゃあ、そんなに考えることでも無かったな。


「ほら、辛いなら寝てていいよ。」


「うん。・・・・・・・・・ここにずっといるの?律希。」


「え?んー、・・・・・・寝れないなら、手繋いでよっか?」


「えっ!?なんで、分かったの?」


「あははは!なんとなく。・・・・ほら、大丈夫だよ。」


律希は私の布団の中に手を入れて、私の左手を握る。


なんか、安心する。


風邪を引くとなんか寂しくなってしまうんだよね。


昔から。


でも、今は律希がいるから寂しくない。


私はそのまま眠ってしまっていた。


夢の中では友達に囲まれて、笑っている私の姿。


そこに、誰かが走ってくる。


ん?あれは、律希?

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