ねぇねぇ、聞いて。
まっすぐ家に帰る。


なんか、心がさっぱりして軽くなった感じがする。


玄関を開けるといつも通りお母さんが料理を作っていた。


「あら?仁華おかえりー・・・・・・えっ!?どうしちゃったの!?」


お母さんはびっくりして口が空きっぱなし。


私はノートを取り出して、


藍さんに染めてもらった。私が染めてって言った。だから、ごめんね。許して。


そう書くとお母さんは私の顔を見て、髪を触る。


「・・・・・・・・ずっと、長くしていたもんね。・・・・・・・・今回は、いいよ。許すわ。でも!!次は私にちゃんと言ってよ!!分かった!?」


あまりの迫力に私は頷いた。


そして、後ろからお父さんが帰ってきた音がする。


「ただいまー。もう、本当に暑い・・・・・な・・・・・・えぇーーーーー!?仁華!?」


お母さんと同じ反応。


私はすかさずノートを見せる。


「はぁーーーー。藍かーーーーーー。」


本当だ!


藍さんの名前出したら怒られなかった。

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