ねぇねぇ、聞いて。
田舎ってこういう所が怖いよなー。


「とりあえず、紹介だよ。じゃ、またね。」


「あっ、ありがとうございます。」


ドアを閉めて俺はため息をつく。


何でこんなにみんな情報が早いんだよ。


とりあえず俺は仁華を誘おうとメッセージを送った。


海に行くことは内緒にして。


その方が喜ぶと思うし。


今頃なんだろー!?ってはしゃいでるんだろうな。


「律希?・・・・顔ニヤけてキモいぞ。」


「は?あっ!・・・・・何気に失礼だな。」


俺、何でこんなに笑ってんだろ?


まぁ、・・・・・・・いいか。


そして次の日。


お父さんが持ってきたたくさんの果物を持って仁華の家に向かう。


一応行くって連絡したんだけど、連絡がない。


なんかあったんだろうか。


仁華の家に着いても仁華の声がしない。


俺は玄関で名前を呼ぶ。


「仁華ーーーー?いるーーーー?」


すると、仁華の部屋の方からガチャッと音がした。

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