ねぇねぇ、聞いて。
手を握っててと言われた時はびっくりしたけど。



でも、風邪の時は人に甘えたくなるよな。



俺が手を握ると仁華が眠りについた。


何分かすると、仁華が寝言を言い出した。


・・・・・・・・・・・俺の名前。


仁華は、俺の夢見てるの?


その時、俺の心臓が急にドキドキしてきて顔が赤くなる。


えっ!?なんで!?


俺は自分のスマホを見て確認する。


「えっ、・・・・・・マジで赤い。どういうことだ?」


わけわかんない。


でも、ドキドキするのは確かだし、赤いのも確か。


俺はなんとか落ち着こうとスマホをいじる。


ふと、ひまわりの写真が目に入った。


これは初めてひまわり畑に行った時に仁華と撮った写真。


この時はまだ声が出なかった。


仁華は自分がいいなと思った写真を俺に送ってくれる。


写真はどれも綺麗で、アングルにこだわってるんだなーって思う。


俺達が写ってない写真は全部そのもののアングルで撮っている。


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