ねぇねぇ、聞いて。
私の風邪は律希のおかげでたった2日で治った。


あれから目を覚ますとテーブルの上に寝てるから帰るねっていうメモが置いてあった。


多分おばあちゃんが帰ってきたからだと思う。


とりあえず、元気になったから今日からまた律希と遊べる！


帰らなきゃいけないって思うと暗くなるけど、遊ぶ時くらい忘れたいし。


「じゃあ行ってきます！お弁当ありがとう！！」


「はいはい。気をつけてね。」


「うん！」


私は玄関を飛びだして海に向かう。


自転車を使った方が早いかもしれないけど、歩いてるうちに面白いものとか珍しいものとか見つけられるでしょ？


だから、私は自転車は使わない。


これは律希が教えてくれた。


律希の価値観は他の人と違っていて面白い。


他と違うことは自分の強み。


絶対譲れないものは宝物。


私はそんな言葉を律希の名言と言っている。


それから、生物や化学が好きな律希は自然のことに詳しいから色んなことを教えてくれる。


< 118 / 180 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop