ねぇねぇ、聞いて。
海が見えてくると潮の匂いがしてきた。


海を見ると律希が大きな波に乗ってサーフィンしていた。


波の間を通り抜けて、簡単にボードを操っている。


私は律希が海から上がるのを待ってその場で見ていた。


律希が1番輝く瞬間。


サーフィンしている律希のことを私はそう思っている。


何分かして律希が海から上がってきた。


私は大きな声で律希を呼ぶ。


「りーーーーつーーーーきーーーー!!」


律希が私に気づいて手を振る。


「にーーーーーーかーーーーー!!おはよーーーーーー!!」


私は律希のところへ向かって走る。


砂の上は走りずらくて、何回か転びそうになった。


「はぁっ、はぁっ、おはよ!!律希!!」


「おはよう。仁華。そんなに走ってこなくても。ふはっ!しかも転びそうになってたし。」


「だって、早く来たかったから!!」


あれ?


いや恥ずかしいこと言った?


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