ねぇねぇ、聞いて。
私はいつものように学校に向かって歩く。


学校近くになると誰?とかあんな人いた?とか言っている人がちらほら。


別に気にならないけど。


そして、教室に入ると一気に私に視線が向かれる。


いつもならからかってきたり、物投げられるのに、全然そんなことが無い。


なんだ。


髪染めたくらいで、いじめられないんなら最初から染めとけば良かったな。


そう思ったのは一瞬だったけど。


「何その髪。・・・・気持ち悪いあんたにお似合いだよ。」


いつもの女が来たから私は今日くらい反論してやろうと思ってノートを取り出して、ありがとう、と書いた。


すると女は急に怒り出した。


「アンタのそういう所が嫌いなのよ!!いじめられてるくせにそんなヘラヘラしやがって!!・・・・少しは困った顔の一つでもして見なさいよ!!」


そう言って私に掴みかかる。


私が普通の顔してるから、いじめがいがないってこと?


つまんないことしてるのね。


暇人?


私は掴まれていた手を払い除けて自分の席に座った。


それから今日は誰にも何もされずに過ごした。



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