ねぇねぇ、聞いて。
「うん。・・・・・・まぁ、お母さんからのメールだったらそういう文章なんじゃない?」


律希が不思議そうに私を見る。


でも、私にとってあのメールは・・・・・・


「そう。普通なんだよ。でもね!!・・・・私は、もう少しで夏休み終わるって言われて悲しかった。・・・・・・・だって、だって、ここにいたいんだもん!!」


言った。


私の気持ち。


そしたら思っていたことがこみ上げてきて自然と涙が出る。


ここにいたい。


好きになったここにいたいの。


「・・・・・っ、でも、帰らなきゃ。ここが、大好きだけどっ、帰らなきゃいけないっ。せっかく見つけた・・・・・私の居場所が、なくなっちゃうよ。」


涙が止まらなくて止まらなくて。


頭の中ではここに初めて来た日から今日までのことが思い出される。


律希に出会って、


おばあちゃんとも仲良くなって、


夢が見つかって、


律希の秘密がしれて、


・・・・・・声が出て。


離れたくない。


離れたくないよ。


だって、


「だって、私、律希のことが好きなんだもん。」



「・・・・・え?」


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