ねぇねぇ、聞いて。
えっ!?


あっ、え?


今、私何・・・・・・・・・・・・


「えっと、仁華?」


律希が真顔で聞いてくる。


「えっと、あの、そのー、あぁーー!自分でも何がなんだか!!ちょっと待って、一旦整理するから!」


今、私、律希に好きって・・・・・・言ったんだよね?


あれ?


そうだよね?


でも、急に!?


心当たりは・・・・・・・・・・・・・・・


無いっては・・・・・・言えない?


あっ、なんか分かんなくなってきた!!


すると律希が真剣な顔でこっちを見ているのに気づいた。


そしてちょっとずつ私の方に寄ってくる。


木の上だからどうにも動きようがない。


私は速くなる心臓を手で抑えた。


「仁華、今混乱してる?」


「え?・・・・・えっと、まぁ。」


「じゃあ、俺の話聞いて。」


そう言って律希は私の手を握った。


私は益々混乱して、どうしようかあちこち見渡す。


すると、律希が私の頬を両手で挟んで自分の方を向けさせた。


それだけで私の心臓はまた加速する。

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