ねぇねぇ、聞いて。
そうして、律希と目が合うと律希は話し出した。


「俺が今からいう質問に、答えてね?イエスかノーでいいから。分かった?」


「え?あっ、うん。」


そう言うと律希は続けた。


「俺が仁華の近くに行くと、ドキドキする?」


「っ、・・・・・する。」


「じゃあ、俺が何も連絡しないと悲しくなる?」


「なるよ!!それは!!」


「じゃあ、最後。・・・・・俺が、仁華のことを好きだって言ったらどうする?あっ、イエスかノーじゃなかったね。」


そう言って、笑う律希。


でも、


律希に質問されてる時に思ったんだ。


だから、


「・・・・・・律希の好きと、・・・・・私が言った好きが、同じなら、嬉しい。だから、律希の好きは私と・・・・・同じですか?」



律希は私の質問に目を丸くした。


でも、すぐにふわっと微笑んで・・・・・


「俺は、・・・・・仁華が、1人の女の子として好きだよ。友達の好きじゃない。伝わった?」


友達の好きじゃない。


じゃあ・・・・・・


瞬間、私は律希に抱きついた。


ここが、・・・・木の上だと忘れて。

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