ねぇねぇ、聞いて。
あぁーーーー!


恥ずかしい!!


私は両手で顔を隠す。


でも、律希が何も言わないからそっと手を離した。


「っ、・・・・・今のは、マジやばいわ。瞬殺だ、瞬殺・・・・。」


1人でぶつぶつ独り言を言っている。


「ねぇ、律希?何言ってるの?」


「何でもない!!それより、・・・・・・帰ろっか?」


「うん。・・・・・・帰ろ。」


私は律希に手を差し出した。


律希が私の手を引っ張って立ち上がる。


逆に私が転びそうになるけど、律希が支えてくれた。


「ありがと。律希。」


「どういたしまして。」


すると律希は私に手を差し出した。


私はぎゅっとその手を握った。


勢いで言っちゃった好きは、律希と同じ好きで。


それが何より嬉しくて。


大好きな人が傍にいる幸せを噛み締めた。


律希は私を家まで送ってくれた。


「じゃあ、話してみる。応援しててね?」


「うん。なんかあったら連絡して。まじでやばい時はすっ飛んでいくから。」


「ふふっ。うん。ありがとう!じゃあ、またね?」


「うん。またな。」


離れた手がちょっと寂しい。


すると律希は気づいたのか、私の頭をポンッと撫でて、


「大丈夫だよ。明日も会えるから。」


と言ってくれた。


「うん。そうだね!また明日!」


「うん。また明日。」

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