ねぇねぇ、聞いて。

君への想い 律希side

仁華を家まで送って、俺は自分の家に向かう。


突然好きと言われた時、本当にびっくりした。


俺以上に仁華の方がびっくりしてたけど。


自分でもそれが恋ってことに気づいてなかったんだろう。


俺も、つい最近までそうだったし。


同じ好き。


これって、凄いことだよな。


両思いって凄いよな。


だって、こんなに広い世界で誰かひとりを好きになる。


それで、お互いに好きって。


だから、そんな愛しい存在を大切にしたいってみんなは思うんだろう。


俺もその1人になった。


仁華が俺の中で一番大切な存在。


誰よりも、無くしたくない存在。


だから、本当は、行って欲しくない。


お母さんと相談したほうがいいって言ったけど、それで仁華があっちに戻ったら?


俺は、・・・・・・・・どうするのが一番なんだろうか。


もし、ここにいることが仁華にとってマイナスになるなら帰った方がいいんだろう。


都会の方が仕事だってあるし、就職しやすい。


でも、あっちに行けばまたいじめられるのかもしれない。


仁華のことは大好きだけど、仁華の人生を潰すことはしたくない。


応援するって・・・・・・どれを?


俺はよく分からないまま家に着いた。

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