ねぇねぇ、聞いて。
「髪切られたら?」


「俺も切る。」


「もし、・・・・・・怪我されたら?」


「仁華より酷い傷作るか、仁華のことお姫様抱っこしてあげる。」


「私が、帰ってきた時、・・・・・今の私じゃなくてもっと性格悪くなってたら?」


「その時は、その時の仁華を好きになるよ。でもね、・・・・俺といたらまた今みたいに戻ると思うよ。」


「なんで?」


「仁華、俺のこと大好きだから。」


「あはははは!!凄い自信だね。・・・・・でも、そうだよ。律希のこと大好き。誰よりも大切で、大好き。だから、なくなってほしくない。」


「俺はどこにもいかない。だから、心配すんな。」


律希が言うことは全部本当なんだってことは分かった。


律希は私のことを信じてくれる。


なのに、私は何をそんなに心配してるんだろう。


そんな自分が馬鹿らしくなってきた。


「あのね、お母さんにも同じみたいなこと言われたの。・・・・・・・やっぱり決着つけないとね?ダメだよね。」


「仁華?」


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