ねぇねぇ、聞いて。
「うん。行ってらっしゃい。仁華。」


律希がニコッと笑った。


ひまわりみたいに無邪気な笑顔。


「・・・・・・うん。・・・・・・行ってきます。律希。」


私たちが交わした約束。


真夏の太陽の下、結んだ約束。


早く、帰ってこよう。


私の気持ちをぶちかましてこよう。


それから1週間後。


私は、あの場所へ一人向かった。


もう、


怖くない。


大丈夫。


私には、律希がいる。



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