ねぇねぇ、聞いて。
「おばあちゃんの家の近くに高校があるらしいからそこでいいでしょ?偏差値も同じくらいだし。」


お母さんから渡された紙をじっくり見る。


やっぱり・・・・・・・・・・


律希と同じ学校だ。


私は嬉しくてその場で飛び跳ねる。


「仁華!?落ち着きなさい!!」



「あっ、ごめん。じゃあ、・・・・・・・行ってくるね?」


「うん。・・・・・・行ってらっしゃい。」


私は玄関を開けて学校に向かって歩き出した。


ここから、私の新しいスタートだ。


学校に近づくにつれて緊張してきて、心臓が早くなる。


怖い。


でも、行かなきゃ。


そんな思いが混ざりあって、不安になっていると突然スマホが鳴った。


開くと新着メッセージ1件。


[仁華なら出来るよ。俺の自慢の彼女だから。]


そうだよ。


私は律希の自慢の女にならなきゃいけないんだった。


これくらいのことでびびっちゃだめだ。


私はスマホをポケットに入れて学校に入った。


そして聞こえる懐かしい声。

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