ねぇねぇ、聞いて。
メッセージより電話の方が早いと思って、電話をかける。


今ならちょうどお昼くらいだし、大丈夫だよね。


ボタンを押して律希にかけるとコール1回で出た。


「あっ、もしもし、律希?コール1回とか早くない?」


「早いじゃねーーーよ!!」


電話の向こうで律希が怒ってる。


え?私なにかしたっけ?


「仁華、朝に俺のこと既読無視しただろ!?マジでなんかあったんじゃねーかと思って心配したんだぞ!!」


「あっ、・・・・・あぁーーーー!!忘れてたーー!!見てからそのままスマホしまっちゃった。」


「はぁーー!?普通、愛しの彼氏が応援してやってんのに無視はねーだーろーが!!」


「愛しのなんて、よく恥ずがらずに言えるね。」


「恥ずいわ!!って、そうじゃなくてさ。どうだった?終わったから電話掛けたんだろ?」


「あっ、そうそう。・・・・・・・・うん。言えたよ。ちゃんと。」


そう言うと電話の向こうで律希が安心してるのが分かる。


「そっか。・・・・・・っていうか、俺思ったんだけど、どうやって決着つけたの?」

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