ねぇねぇ、聞いて。
「えーと、担任が来た瞬間に教壇の上に立って、私をいじめたことを後悔させてやる!!って言って、全部お前らのせいだって言って、大切な人がいる所に行きます。って。それと、担任にも見て見ぬ振りとか最低ですね。って言ってきた。その後は職員室に行って、今電話して、みたいな?」


話終わっても律希の声がしない。


「あれ?律希?おーい、律希ー?」


「・・・・・仁華、怖い。やばすぎ。ここまでやれると思ってなかったわ。」


「だって、やるからにはガツンと言わなきゃ。それに、ここまで言ったら自慢の女でしょ?」


自信満々で言うと、律希が吹き出した。


「あはははは!!もう、本当に仁華面白いわー!でも、うん。・・・・・・・・自慢の女だよ。仁華、・・・・・・→早く帰ってきて。」


最後の言葉は儚くて、律希の寂しさが私にも伝わってきた。


「うん。早く行くよ。」


「待ってる。」


「うん。・・・・じゃあ、またね。」


「おぅ。またな。」


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