ねぇねぇ、聞いて。

君との日々 律希side

「仁華ーーー!遅れるよーー!!」


「はーーーーい!!今行くーーーーー!!」


俺の朝の日課。


仁華の家に行って、一緒に登校する。


学校の中ではまぁまぁ普通の俺。


でも、仁華が転校してきて一気に人気になってしまった。


みんなが言うには、


こんな可愛い子の彼氏なんて羨ましい!!


ってことらしい。


あっちにもこっちにも仁華を狙う奴ら。


本当に仁華はモテる。


いじめなんて嘘なんじゃないかってくらい。


もしくは都会には仁華より可愛い奴がたくさんいるとか、そういうことなのかな。


まぁ、俺は仁華以外可愛いとは思わないけど。


「ごめんごめん!さぁ、行こう!!」


仁華を自転車の後に乗せて学校に向かう。


仁華の自転車が届くまで。


自分の家から届いたら一緒にチャリ通になると思う。


俺と同じクラスになったから教室まで一緒。


仁華もだんだんクラスに慣れてきて、今ではクラスの中心にいる。


おかげで俺も目立つ。


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