ねぇねぇ、聞いて。
「よっしゃ!任せな!!って、仁華も染めてんじゃん。・・・・・・・・綺麗な黒髪だな。」



え?



黒髪?



私は驚いてその場に立ち止まる。


「え?どうかした?」


私は首を横に振ってノートを見せた。


私の髪、綺麗?


そう書くと律希は頷いた。


「うん。綺麗だと思うけど。」


そっか・・・・・・・・


綺麗、か。


久しぶりに言われたな。


その言葉。


「仁華ー?行くよー?」


私は律希のあとを付いていく。


律希は私より背が高くて、私の目線には律希の肩しか見れない。


私は袖を引っ張って律希を呼ぶ。


律希はここの学校に行ってるの?


ノートを見せると律希は変な顔をした。


「いやー。まぁー。行ってるけどー。・・・なんとなく分からない?」


つまり・・・・・・・・・


不良ですか?


「違うよ!!まぁ、・・・・・・不良のなりかけ?みたいな?そんな感じだよ!!」


何故か怒られる私。


よく分からないな、この人。


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