ねぇねぇ、聞いて。
物語みたいな景色が広がる。


「あっ、もう少しでつくよ!!」


律希が楽しそうに走り出した。


私も後ろを走る。


すると急に律希が立ち止まってこっちを振り向く。


「ここから目をつぶって。俺が誘導するから、大丈夫。」


私は言われた通りに目を閉じる。


「じゃあ、行くよ?」


そう言って私の手を引く律希。


風に乗ってふわっと何かいい香りがする。


「後、5歩!1ー、2ー、3ー、4ー、5ー、おっけー!!目開けていいよ。」


私はそっと目を開ける。


そして、


目の前にはたくさんのオレンジ色。


これは、ひまわり?


周り1面にひまわりが咲いている。


私は瞬間走り出した。


私と同じくらいの大きさで、多分160cmくらいある。


私は飛び跳ねたり走り回ったりした。


そんな私を見て律希は爆笑していた。


「やっぱり思った通り!!あぁーー、やっぱり仁華に教えてよかったよ!!そこまで笑ってもらえると俺も嬉しいわ。」
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