ねぇねぇ、聞いて。
私はノートに、ひまわりと写真撮って!!と書いた。


「りょーかい。・・・・・いくよー?はい、チーズ。・・・・・・うん。おっけー!」


ありがとうと口パクで言うと、「じゃあ俺もーー!」って言って私の隣に来た。


私は驚いて目を見開く。


私の肩に触れてる・・・・・・・


そう思ったら怖くなって、パッと離れた。


逆に律希が驚いた顔をした。


あっ、・・・・・・やっちゃった。


誰かが近くに来ると、叩かれるって思ってしまう。


私は慌ててノートに書いた。


違うの!!別に律希が嫌いだからじゃない!!ごめんなさい。


律希はゆっくりと読んで私の顔を見た。


「それは・・・・・・声が出ないことと関係あるの?」


私はゆっくり頷いた。


「そっか・・・・・・・・じゃあ、出来れば少しずつ教えてよ。嫌なことを話すのは勇気がいるけど、俺は仁華の過去を聞いても仁華から離れていかないよ?」


離れていかない。


私は、ずっと、


そう言って貰いたかったのかな?


私の目からは涙が零れる。

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