ねぇねぇ、聞いて。
後片付けをするとおばあちゃんが来た。
「りっちゃんと、仲良くしてあげてね。」
私は深く考えもせず頷いた。
そして、次の日。
「お邪魔しまーす!」
律希の声が聞こえて私は急いで玄関に向かって走る。
「おぉー!仁華、おはよう!朝から走るなんてパワフルだな。」
私は口パクでおはよう!と言って笑った。
リビングで宿題をやることにしたから、向かい合わせになって座る。
「あら、早いのね。2人とも。」
「お邪魔してます。」
「はいはい。頑張ってね。今から私買い物に行ってくるから。」
「はーい。行ってらっしゃい。」
律希がそう言うとおばあちゃんは買い物に行った。
私は律希の宿題をパラパラめくる。
同じような感じだから大丈夫かな?
「どう?こっちの方が簡単?」
私は首を横に振った。
同じくらい。もしかして、律希の学校って進学校なんじゃない?
私がノートを見せると、
「バレたかー。まぁ、そんな所。だから俺は目立ってるわけよ。ちゃんと授業受けてないし。みんなはそんな俺を笑って見てるけど。」