ねぇねぇ、聞いて。
それなら私と一緒だよ。
「え?仁華と?」
うん。私もね、大好きな漫画があって、それで物語作る人って凄いなって思ったの。そしたら、古文とか和歌に興味持って、それで文系にしたんだ。
「へー。やっぱり好きなことは続くよな。」
だから、私が文系教えるからね!
もうそこ間違ってる!!
「え!?マジ!?」
問題見ながらびっくりする律希。
勉強ってこんなに楽しかったっけ?
多分、律希がいるからだなー。
そこから本当に真剣にやり始めて、すっかり午後になっていた。
お昼になっておばあちゃんが帰ってきた。
「あらー、まだやってたの?凄いわね。2人とも。少し休んだら?」
おばあちゃんの言葉に私達は休むことにした。
「そうだ!さっき、見てきたんだけどあんた達暇ならこれ行ってきたら?」
そう言って紙を見せるおばあちゃん。
花火大会?
「あー!忘れてたー!」
突然叫び出した律希。
「このお祭り、隣の街の花火大会なんだけどすっごい綺麗なんだよ!!俺毎年行ってるんだー。仁華も行かない?」
私は行きたくてこくこく頷く。
「じゃあ、せっかくだし浴衣着てこーぜ!!」
浴衣・・・
私はノートに持ってないよ。と書くと、
「お母さんの昔のならまだあるよ。着てみるかい?まだ綺麗にとってあるから。」