ねぇねぇ、聞いて。
あんまり綺麗だからスマホで写真を撮っていると、上からカシャッとシャッター音が聞こえた。


私はびっくりして上を見る。


「花を撮ってたんだけど、綺麗な人が写っちゃった。」


そこにはサラッと恥ずかしいことを言う律希。


黒の浴衣を着ていた。


私は立ち上がって律希を見る。


慌ててリビングからノートを持ってきて書きながら律希に見せた。


もう、びっくりした!!綺麗な人とか恥ずかしいこと言わないでよね!?でも、浴衣似合ってる!!律希かっこいい!!


興奮していた私は急いで書いた。


それを見て律希は笑っていた。


「仁華、言いたいことがバラバラすぎるよ!あははは!面白すぎるっ。でも、ありがとう。仁華も似合ってるよ。」


私はノートに小さくありがとうと書いた。


あれ?


私はスマホで時間を確認する。


まだ約束の時間まで結構あるけど。


私はノートにまだ時間じゃないよ?と書くと、


「まぁね。でも、仁華の浴衣姿見たくて早く来ちゃった!」


あはははっと笑う律希。


私はその時、律希の頬が赤くなっているのに気づいた。


私はノートに書かず、自分の頬を指さして律希に教える。


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