ねぇねぇ、聞いて。
律希は自分の頬に手を当てた。


「痛っ!っ、やっぱり腫れてたか。」



やっぱりってどうゆうこと?


って言うかそれよりも冷やさなきゃ!



私は律希の手を引っ張ってテラスからリビングに律希を入れた。


そして強引にソファーに座らせて私はキッチンに急ぐ。


袋に氷を入れて律希の頬に当てる。


「うわっ!?っ、冷たっ!!」


私は口パクで我慢!と言うと、律希は落ち着いた。


手で袋を持っていたからノートに書けなくて口パクで伝えた。


どうしたの?これ。


「どうしたかって?・・・・・まぁ、ね。喧嘩だよ。喧嘩。気にしなくていいよ。たいしたことないから。」


たいしたことないってことはないはず。


結構晴れてるし。


でも、律希の顔を見て言いたくないのかなって思ったから深くは聞かなかった。


でも、冷やしたからか赤みは引いてきた。


あんまり目立たないけど念のため湿布を小さく切って貼ることにした。


「ありがとう。仁華。」




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