ねぇねぇ、聞いて。
私は律希の手をちょんちょんとつつくと、ノートを見せた。
何分くらいで着くの?
「んー、大体15分くらいかな。急げば。でも、このくらいの速さでも20分くらいだと思うよ。疲れたら言って。」
さりげなく気遣ってくれた律希に私はありがとうと口パクで言った。
律希の後ろを歩いていた私の方を向いて立ち止まった。
「はい。手ぇ出して。」
私は言われた通り手を出す。
するとギュッと握られて歩き出す律希。
すると律希はため息をついて私を見た。
「だから!隣歩けよって意味だよ。」
あっ、そういうことか。
私は微笑みながら隣に行く。
「仁華はいっつも人の後ろを歩くよな。多分・・・・・・自然とそういう風になったのかもしれないけどさ、俺ら同じだろ?何も違わないんだから。隣歩けよ。」
優しく笑う律希に私は嬉しくなってうんうんと頷く。
律希といると心がぽかーってあったくなる。
でも、それとは反対に外の気温が高くて暑い。
繋がれていない方の手で律希が手をパタパタしている。
私はバックの中から扇子を取り出した。
何分くらいで着くの?
「んー、大体15分くらいかな。急げば。でも、このくらいの速さでも20分くらいだと思うよ。疲れたら言って。」
さりげなく気遣ってくれた律希に私はありがとうと口パクで言った。
律希の後ろを歩いていた私の方を向いて立ち止まった。
「はい。手ぇ出して。」
私は言われた通り手を出す。
するとギュッと握られて歩き出す律希。
すると律希はため息をついて私を見た。
「だから!隣歩けよって意味だよ。」
あっ、そういうことか。
私は微笑みながら隣に行く。
「仁華はいっつも人の後ろを歩くよな。多分・・・・・・自然とそういう風になったのかもしれないけどさ、俺ら同じだろ?何も違わないんだから。隣歩けよ。」
優しく笑う律希に私は嬉しくなってうんうんと頷く。
律希といると心がぽかーってあったくなる。
でも、それとは反対に外の気温が高くて暑い。
繋がれていない方の手で律希が手をパタパタしている。
私はバックの中から扇子を取り出した。