ねぇねぇ、聞いて。
私は部屋着に着替えてリビングに降りる。


すると、下から話し声が聞こえる。


私が降りるとお母さんとお父さんが話していた。


「あっ、仁華。・・・・・・・おばあちゃんのところ行くことにしたのか?」


私はこくこく頷いた。


「そうか。気をつけて行ってくるだぞ。お父さんとお母さんは仕事があるから行けないんだが。」


私は首を横に振って手でOKと作って見せた。


お父さんは私の頭を撫でると、ニカッと笑った。


「さぁ、ご飯にしましょ。」


お母さんが座って、その隣にお父さん。


向かい合って私が座る。


「「いただきます。」」


二人の声しかしない。


前は、私も言えたのにっていつも思う。


「あっ、さっきおばあちゃんに電話したら、いつでも来ていいよって言ってたよ。どうする?いつごろから行く?」


別にここにいでも何もしないし・・・・・


私はテーブルの上に置いていた、紙に書いた。


修業式が終わったらすぐに行くよ。


「そう。じゃあ、後2日ね。荷物、準備しておいてねって言っても服くらいで後はおばあちゃんの家にあると思うから。」


私は頷いた。


今年の夏は、どうなるんだろ。


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