ねぇねぇ、聞いて。
そしてそのまま、何も言わずに家から飛び出した。


俺は、どうすればいいんだ。


自分の将来を自分で決めることは駄目なことなのか?


未来を選んではいけないのか?


あいつが正しいのか?


でも、俺は、


自分がやりたいことをして行きたい。


メディアに出る必要も無い。


金がたくさん欲しいわけじゃない。


人気も地位も要らない。


俺は、あいつに未来を決められたくない。


そんなことを考えているうちに仁華の家まで着いてしまった。


約束の時間まで結構あるし、驚くだろうな。


仁華はテラスでしゃがみこんで、写真を撮っていた。


俺は驚かせようとこっそり近づく。


仁華はびっくりしてたけど。


仁華が頬を指指した時初めて怪我してるって気づいた。


叩かれた時か。


仁華は氷を持ってきてくれた。


心配そうな顔をしてる。


あぁ、仁華にこんな顔して欲しいわけじゃないのになー。

< 76 / 180 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop