ねぇねぇ、聞いて。
「ちょっ、あの、律希近い・・・」


「あっ、ごめん。」


なんか、気まずい雰囲気になった。


どうにか空気を変えようと飲みものを取りに立ち上がる。


「飲み物持ってくるね。」


立ち上がったのはいいけど、近くに置いてた荷物にぶつかった。


転ぶと思ったその時、


「危ない!」


ギュッ


「はぁー。もう気をつけてよ。」


「ご、めん。・・・・ありがと。」


律希に腰をギュッと握られて私はその場に固まる。


ど、どうしよう。


って言うか、なんか恥ずかしい/////


「ちょっ、ちょっと2階行ってくる!!」


私はその場から逃げ出して自分の部屋に駆け込んだ。


そしてベッドにダイブした。


「なんで?・・・・・私、なんでこんなにドキドキしてるの?」


律希だよ?


この夏、ずっと一緒にいるのに。


私の中で少しずつ、律希の存在が変わっていった。


私は深呼吸してまたリビングに戻る。


「あっ、おかえりー。なんだったの?」


「ううん。大丈夫!!ごめんね!!」


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