小さなポケット一杯の物語
私は頭の中が狂いそうになっていた。
この男の言う事は全て本当なのか?私の名前までも知っていた。
もし、私がこのままこの男を信じないで茜を死なせてしまったら、私は悔いても悔やみ切れない。
そんな思いも芽生えてきたからだ。

「わかったよ。君の言う通りにしよう。」

私は、この男を信じる事にした。

「あっ忘れてた。」

車の前まで来ると、その男は何かを思い出した。

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