小さなポケット一杯の物語
「そんなんじゃないさ。ただ地獄に落ちたくないって一心で夢中になってるだけさ。
やばい!また無駄話が長くなっちまってるよ。
いきなり本題に入るけど、おじさんの願いを叶えてやろうと過去へ未来へと飛び回ったよ。
でも残念ながら、おじさんも茜さんも善が足りてなかったんだ。だから茜さんには死という選択肢しかなかった。」

「茜は助からなかいというのか!」

私は先程までの平静さを完全に失ってしまった。

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