小さなポケット一杯の物語
「すぐに地震が来る。そしたら、私を茜の病院に連れて行ってくれないか。」

「えっ…。」

私が疑問を抱いていると、

「賢司くん!そこにいたら危ない!」

いきなり私は突き飛ばした。
その瞬間グラッと地面が揺れた。
木材が倒れる音共に、《きゃぁー地震》と、いう声で辺りは騒然としていた。

「大変!救急車、救急車!」

こっちを見ておばさんが叫んだ。

< 131 / 148 >

この作品をシェア

pagetop