小さなポケット一杯の物語
いつかお兄ちゃんが言ってた。

『初めてココに来た時、木の枝に手が届かないから短冊が結べないって茜はベソかいてたんだぞ。』
って。

茜はおチビさんだったみたい。
その時、お兄ちゃんはそんな茜を抱き上げて肩車してくれたんだって。

『ほぉら、これで届くだろ(^-^)いいか茜ぇ、一番上に結ぶんだよ(^O^)茜の願いが一番最初に届くようにね…。』
って言ったんだって。

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