小さなポケット一杯の物語
今度は優さんの温かさに涙が出た。
そのお陰で今年も無事、短冊を一番上に結ぶ事が出来た。

『ありがとうございました。』

茜はそう言って、脚立の最後の段を降りようとしたの。
そしたらヒョコヒョコって小さな犬が茜の視線の中へとやってきたの。

『あっ!お帰りコロ!』

< 23 / 148 >

この作品をシェア

pagetop