小さなポケット一杯の物語
『私ん家もダメだなぁ。』

『でも、元気そうだしね。もしかしたら、本人もココでの生活が気に入っていて幸せかも(^_-)
あっ!いっけないバイトにいかなくちゃ。』

『ゴメンナサイ。茜のワガママに付き合わせちゃってm(__)m』

『茜さんっていうんだ!私は優!願い事は叶わないかもしれないけれど、お兄ちゃんはきっと喜んでいると思うわ(^-^)』

優さんは、明るくそう言って神社を後にしたの。
それから一年後の七夕の日まで優さんとは会う事はなかったの。
でも、一年後の七夕の朝に信じられない事があったんだ。
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