小さなポケット一杯の物語
『やっぱりダメ…です…かぁ。』

茜は溜め息ついて、バカみたいに落ち込んじゃったの。そんなバカげた話を真に受けちゃってね。
その後、優さんとは何もしゃべらなかった様な気がする。すぐ大学に行かなきゃいけない事もあったけど、それ以上にまたお兄ちゃんの事を思い出しちゃってたから…。
茜はまた自分一人の世界へ閉じ籠もっちゃってたんだ。
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