小さなポケット一杯の物語
その瞬間茜はあの竹の筒の効力を確信したんだ。
だって、そのお客さんはお兄ちゃんにとてもよく似ていたから…。 茜は、調理場に戻ると、お詫びにデザートを作ってくれる様に頼んだの。しかも、このお店で一番高いやつをね(^_-)。

茜は、そのお客さんが食事を済ませる頃合いを見計らってまた伺ったの。

『先程は大変失礼致しました。お詫びにデザートをご用意致しましたので、お運びしたいのですが、お嫌いですか?』

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