小さなポケット一杯の物語
『はい!お願いします。』
カウンターを挟んですぐ向かい側に調理台があるから、木下さんの手元までよく見えたの。
鯛をサバくその姿に茜は、引き込まれてた。

『はいお待ちどう様。』

茜の目の前に照り輝いた鯛の煮付けがスゥ〜と現われた。
『わぁ、綺麗!いただきま〜す。

茜は一口頬張ったんだ。


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