小さなポケット一杯の物語
『実は今月一杯で店を閉めることにしたんですよ。』

彼は少し無理に笑顔を作っていってるようだった。

『なぁんだ。それでか…。って、えーっ!店を閉めるだってぇ。』

秀さんは天然にボケをカマしてるようだった。

『こんないい腕してんのに、閉めちゃうなんてもったいないじゃないかぁ』

秀さんの奥さんは目にシワを寄せて惜しんでくれてた。
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