小さなポケット一杯の物語
第六章:最後の願い
彼は帰ってきてもすぐに寝てしまうし、休みもないから家にいる事はほとんどなかったんだぁ。
いつしか、完全にすれ違う様になっちゃって、茜は茜で楽しみを見つけるようになってしまったの。 お金はあるから好きな物を買えたし、お金の力で茜の思うように人は動いてくれてた。
でも、心の隙間は日に日に大きくなっていってしまったの。
何をしててもつまらなく思えてきてしまったから…。
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