小さなポケット一杯の物語
そう思いながらウロウロしていると、突然茜を呼ぶ声がしたの。

『あれっ?茜さんではないかね。』

それは聞き覚えのある声だったの。

『あっ!あの時の神主さん!』

『おや、しばらく見ぬ間にずいぶんとお綺麗になられたのう。』


神主さんは、目を細めてにこやかに笑ってた。
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