小さなポケット一杯の物語
『今度…。今度店を出す事があったらその時は自分一人で出来る範囲でやりたい。
スポンサーが絡むとやりたい事も出来なくなるって思い知ったよ。』

彼は寂しそうに笑ってた。そして、茜に封筒を手渡してきたの。

『明日郵送しようと思ってたんだ。今日来るとは思わなかったから…。』

茜はゆっくり中を開けてみたの。
そこには彼の名前と印鑑の押してある離婚届けが入ってた。
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