小さなポケット一杯の物語
『今なら神主さんに会えるはず!』

茜はね。朝モヤに煙る鳥居をくぐると、まっしぐらに本堂の扉を叩いたの。

『神主さん!神主さ〜ん!』

茜はもう顔がグチャグチャになるくらい泣き叫んでたと思う。

『お願い…お願いだから開けてよぉ。』

そう叫んでいたら、ゆっくりと扉が開いたの。

『どうしたのかね?』

神主さんは少し驚いたていたみたいだった。

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