小さなポケット一杯の物語
「さすがだねぇ。いたずらに年をとってないねぇ、おじさん。
でも、気をつけなよぉ。どんなにいい人でも人生の中で一度も罪を犯した事のない人はいないっていうから。
生きている内にいい事しといた方がいいよ。おじさんだって、嘘をついたり、人を傷つけたりした事あるだろ?」

「ああ。」

私はいつの間にかこの男のペースに引き込まれていた。

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