ホットケーキ!
「小春、他校に彼氏いる。
すっげぇイケメン」

「やたらスキンシップしてない!?
他の男子にはしないのに」

「アイツのスキンシップに意味なんかねぇよ。
そもそも俺を男と見てねぇし」

澄翠は苦笑いを浮かべる。

「…日和は、…日和の気持ちは、俺にはもうわからないけど、日和を好きじゃない」

「じゃあ、なんで同じ香水?」

「俺がつけてる香水、ライトブルーって言うんだけど、甘すぎない香水で有名だから、被りもするよ」

それ以上、さやかに追求されないよう、澄翠は語尾をやや強めに言った。

「それより、付き合おっか」

サラリと、澄翠は、さやかが言いたくて、でも言えなかった言葉を簡単に言った。
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