ホットケーキ!
中に入り、普段のさやかでは考えられない程のスイーツを注文し、飲食スペースでひたすら食べていた。

「さーちん、ドカ食いしてどったの?」

アルバイトが終わり、私服に着替えた澄翠が、さやかの向かい側の席に座った。

「日和の彼氏に会ったんだけど、それがまさに吐き気を催す邪悪って感じで」

さやかの言っている意味がよくわからなかったが、とりあえず、日和の彼氏が最悪と言う事だけはわかった。

きっと、『どんなヤツ?』と聞いても、嫌な顔をして、答えてくれないだろうから、澄翠は黙って、さやかの残したケーキを食べる。

澄翠が、ひたすらケーキを食べていると、

「どうして避妊するの?」

さやかが聞いてきた。
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