ホットケーキ!
由文は、澄翠の双子の弟。
両親は2人が3歳の時に離婚していて、父親が作るケーキに、幼いながらも興味があった澄翠を、父・一輝(いっき)が、反対に無関心だった由文を、母・陽子(ようこ)が引き取った。
両親が離婚してからは、会う事も、連絡を取り合う事もなかったのに、突然の電話に澄翠は身構える。
「母さん、死んだのか?」
『ははっ、生きてるよ!
ピンピンしてる』
澄翠の質問に、由文は笑っている。
『今日さ、浜口さんに会ったんだけど』
浜口と聞いただけで、澄翠の胸は高鳴る。
『あの子、俺の事、まだ好きな気がする。
だって、どうでもいいヤツに説教しないだろ?』
由文の言葉に、
「おめでたい頭だな、お前は」
たっぷりと皮肉を込める。
両親は2人が3歳の時に離婚していて、父親が作るケーキに、幼いながらも興味があった澄翠を、父・一輝(いっき)が、反対に無関心だった由文を、母・陽子(ようこ)が引き取った。
両親が離婚してからは、会う事も、連絡を取り合う事もなかったのに、突然の電話に澄翠は身構える。
「母さん、死んだのか?」
『ははっ、生きてるよ!
ピンピンしてる』
澄翠の質問に、由文は笑っている。
『今日さ、浜口さんに会ったんだけど』
浜口と聞いただけで、澄翠の胸は高鳴る。
『あの子、俺の事、まだ好きな気がする。
だって、どうでもいいヤツに説教しないだろ?』
由文の言葉に、
「おめでたい頭だな、お前は」
たっぷりと皮肉を込める。