あなたのそばで色づく
「茉凪〜♡おはよーう!!」


明るい大きな声が教室中に響き渡る。


この声は一人しかいない。


「姫、おはよう」


近藤姫。私の傍にいる友達でいつも明るくて可愛くて、優しい人。こんな子羨ましいわ。


「もー、元気ないなぁ。何かあったの?」


「そう?いつもじゃない?」


自己紹介が遅れたね。


私は藤原茉凪。平凡な高校二年生。
特徴って言ったら、身長が低いこと……。
148cmなのだ………。


「ふーん。まぁ、いいや!今日ね!転校生が来るんだって!!」


転校生………。


それだけでなんでそんなに興奮してるんだろう…?


「ふーん」


「あ!興味無さそうだね。でも、イケメンなんだよ!?」


「なんで、イケメンってわかるの?」


「他のクラスの人が職員室で見たんだって!!」


「へー、私はどうでもいいかな…」


イケメンってどうせ性格悪いと思うし、


どうせ遊んでるんだから…。


「えーー?!つまんないのっ!」


姫は自分の思うように行かなくなったらすぐに不機嫌になる。


もう慣れてるけど…。


まぁ、いっか!


「ほらー!お前ら早く席につけーーー!」


中年の担任がタイミングよく現れた。


「じゃああとでね!」


そう言われ、姫は自分の席に戻り私も自分の席についた。


今から、転校生が入ってくるのか…。


めんどくさいなぁ、話聞くの。


寝よう…ネムイし。


私は、担任の話を聞かずに机の上で寝る体勢を作って目を閉じた。
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