「またね」って約束しよう

いつも要件しか言わないせいで、何をされるのか分からないという恐怖に怯えながら準備をするのが普通になっていたが、この迫り来る不安と恐怖心はいつぶりだろうか。



布団の中でそんな事を考えていたら、ヤヅキが迎えに来る時間になり思い体を起こして準備を始めた。




家の前でバイクに跨ったままメットを渡すヤヅキの姿を見るのももう何十回目かな…相変わらず本人はしないみたいだけど…なんていつも気にしないのに今日は暇もなく考え事をしている。
それも、今朝の要件を考えたくないからだって、自分でも気づいてる。
< 168 / 255 >

この作品をシェア

pagetop